
マニュアル露出(夕方とは)
「マニュアル露出(実践編)」ページの補足です。
日中と夕方では、露出設定が変わってきますが、果たして「夕方」っていつから?...そんなお話です。
夕方は露出がどんどん変わる
太陽が地平線に近づく事により、2つの現象が起きます。
ひとつは、太陽の光量そのものが落ちます。
太陽の入射角が小さくなると波長の高い紫や青色は空気の層で拡散されてしまい、
波長の低い暖色光のみ地上に届きます。
つまりその分、夕方の黄色い日向は少し暗いのです。
そしてもうひとつは、太陽の周りの輝いている空が地平線に隠れ、面積も減少してしまいます。
この2つの現象が同時に起きるため、夕方は露出がどんどん落ちていきます。
「夕方」っていつから?
私的な目安ですが、太陽の入射角が25°あたりから「日中」から「夕方」時間に意識を変えます。
天気や上空の空気の状態にもよりますが、露出を外しやすくなるのがそのくらいからと感じています。
街撮りでは日向はほぼ消えて必然的に日陰ばかり撮ることになりますが、
最初は「f5.6 1/250」 、それから 「f5.6 1/125」に基準を切り替え、
頭上の空に明るさが落ちていくにつれ「f5.6 1/60」に落とします。
目視ではまだ不都合ない明るさでも、街頭やネオンがポツポツ灯り始めるような時間帯です。
非常に目が騙されやすい時間帯で注意が必要です。
入射角25°の判断
漠然と太陽を眺めても25°なんて測ることは難しいですよね。
僕なりの目安を紹介します。
人影が身長の2倍の長さ
影が2倍に伸びる頃がちょうど太陽が25°傾いている目安となります。
小学生の頃に習った直角三角形のアレですね。

日没の2~3時間前
下図は太陽の角度を表しています。
概ね、夏季は日没2時間前、冬至のころは3時間前に25°の角度となるので、
お昼ご飯を食べてオヤツの時間が気になりだしたら注意してみてください。

「大阪市とその周辺の蝶』様の配布Excelツールより生成
サンプル
露出計アプリを使って確認してみます。
・日没1時間30分前の日陰 → f5.6 1/125(ISO400)
・日没1時間前の日陰 → f5.6 1/60(ISO400)
・日没30分前の日陰 → f4 1/60(ISO400)
・日没直前の日陰 → f2.8 1/60(ISO400) ※夜設定と同じ
短い時間にどんどん暗くなっていくのが改めてわかります。

3月 日没1.5時間前
日向が黄色みを帯び、1段暗くなる

3月 日没1.5時間前
日陰も1段暗くなっています

3月 日没1時間前
目視ではあまり変化を感じませんが、
たった30分で日陰が1段暗くなっています

3月 日没15分前
空も暗くなってきた
EV12しかない!
曇った日は??
日陰の明るさは空の明るさに依存します。
つまり、曇った日の夕方は晴れた日の夕方より暗く、
明るく撮る必要があります。
以下はサンプルです。
この日は曇りがちで日中の明るい場所でf8 1/250(ISO400)が適正な日でした。
その空模様のまま日が傾き始め、日没1時間半前に撮ったのが以下です。

ISOは400のまま、
設定は、「f5.6 1/60」です。
晴れた日では「f5.6 1/125」で撮る時間帯ですが、
1段開けて丁度良かったです。
もし日中がもっと暗い「基本の曇り(f5.6 1/250)」であった場合は、
さらにもう1段開けて「f4 1/60」が正解と思われます。
※明示できませんが、曇りの日の日没1.5時間前の設定は、夕方直前の設定の3段落ちが1つの目安なのかも知れません。
このページでは僕なりの夕方の露出判断をご紹介しました。
